「年画」に学ぶ、幸福を呼ぶ食べもの
皆さん、中国の「年画」をご存じですか?
↑ この絵を見ると「こんな絵中国で見たことある~」と思われる方も多いかと思いますが、中国で春節(旧正月)に飾られる縁起の良い絵のことです。
この年画には、さまざまな「食べもの」が描かれてあります。
↑ 子供が「桃」を担いでいます。
↑ 「スイカ」と「桃」と「ざくろ」が描かれています。
↑ こちらにも「桃」と「ざくろ」が。
子供が枕にしているのは「仏手柑」というみかんです。
中国には「多福多寿多男子」(たくさんの福とたくさんの寿とたくさんの子供に恵まれますように)という言葉があり、ここにはそれぞれ「福」「寿」「子」を象徴した食べ物が描かれています。
まず、「多福」を象徴して描かれた食べ物が「仏手柑(ぶしゅかん)」。
中国語では「福(フー)」と「仏(フォー)」で似た発音をすることがその由来です。
(ちなみに、子供が手に持っているコウモリも、「福(フー)」と「蝠(フー)」が同じ発音をすることから、福を象徴して描かれています)
そして、「多寿」を象徴して描かれたものが「桃」。
これは中国の「西王母の花園に三千年に一度しか実をつけない桃樹があり、この実を食べると六百年寿命を増やすことができた」という伝説から、桃に「不老長寿」の願いを込めて描かれています。
最後に、「多子」を象徴して描かれたものが「ざくろ」。
中国語では、子は種という意味があり、種の多いざくろに「子孫繁栄」の願いを込めています。
このように、中国では<食べ物>と<幸福願望>には密接な関係があるのです。
中華点心に「桃」の形をしたものが多く、それらがお祝いの席で使われるのも、こうした由来から来ているんですね
もちろん五十番食品にも「桃」の形の点心がたくさんありますよ
◆百花寿桃
◆小寿桃
◆寿桃ノーミーチ
◆飾り餅(桃)
(※商品の詳細は、それぞれの商品名をクリックしてください。)
それぞれの食べものに込められる意味を知って食するのも、また面白いものです
是非参考にされてください